首こりの原因と適切な対処法をお伝えいたします。
首の後ろや横の重苦しさや後頭部のつまり感なども大変辛いと思います。
この記事では
首こりの症状と原因、一般的な治療と当院で行っているアプローチを紹介します。
首がこっている
後頭部が詰まった感じがする
頭が重苦しい
頭痛がする
首こりとめまいがする
頭がボーっとして吐き気がすることもある
寝違えを起こしやすい
首がこって気分も重い
目次
首こりの症状
首こりが引き起こす症状について解説します。
脳に酸素が行きづらくなる
首の筋肉がこると脳に繋がる血管を圧迫しますので、脳の酸欠状態を引き起こします。頭がぼーっとしたり、集中力が続かなくなったり、あくびが出たりします。
首こりからの頭痛
頭痛も首こりに関係すること多いです。
筋緊張型頭痛という頭痛をご存じでしょうか?
これは首や肩の筋肉が緊張して、血管を圧迫することで起こる頭痛です。
その状態から血管が拡張するときに起こるのが偏頭痛です。
一休みしたり、ひと眠りした後などに起こりやすいです。
休日に緊張が緩んで頭痛がひどくなる場合なども偏頭痛です。
筋緊張型頭痛も偏頭痛も、共に首こりの症状と深く関係しています。
めまいや立ちくらみ
脳に酸素が行きわたらずにぼーっとしたりクラクラしたりめまいがすることもあります。脳血管障害など検査をしても特に原因が見つからない場合には首こりが原因となっていることも考えられます。
首こりと自律神経失調症
自律神経失調症と首こりも深く関係しています。自律神経失調症は現代社会で非常に増えている病気です。めまい、吐き気、動悸、不眠、不安感、頭痛、肩こりなど様々な症状を同時に訴える人がほとんどです。
血液検査をしても原因が見つからず、病院では症状を抑える薬を処方される場合がほとんどです。
首の筋肉が緊張していると交感神経が優位になり、副交感神経が働きにくくなります。原因不明の症状が首こりが改善することで楽になるケースはとても多いです。
首こりの原因
次に首こりの原因について紹介します。首の筋肉は勝手にこり固まるわけではなく、原因があって凝っているのです。原因がわかれば対処法も見えてきます。
姿勢が悪い
首こりの原因としてまず第一に姿勢の悪さが挙げられます。頭の重さは約4~6キログラムと言われています。その頭がうまく脊柱に乗っていればよいのですが、正しい位置に頭がないと首や肩の筋肉が頭の重さを支えることになります。
アフリカで頭の上に水瓶を乗せて運ぶ女性の写真を見たことがありますか?重たい水瓶を運ぶには姿勢が悪いとすぐに首の筋肉を傷めてしまうことでしょう。彼女らの姿勢が理想の姿勢と言えます。
日本人は頭の上に水瓶を乗せて運ぶような生活はしていませんが、自分の頭が楽に脊柱の上に乗る様なバランスで過ごせば首や肩の筋肉はこり固まらずに済むのです。
パソコンやスマホのやりすぎ
不良姿勢とも通じる内容ですが、パソコンを長時間使っているとだんだん姿勢が崩れてきます。首や肩の筋肉に負担がかかる姿勢になってきます。同様にスマホやタブレットを一日の中で長時間にわたり使用する人も増えています。
仕事以外に通勤中にゲームをしたり、家に帰ってもSNSやLINEを通じてコミュニケーションを取ったりという人が多いと思います。目が疲れるだけでなく、首の筋肉にも大きな負担になります。当然首こりも引き起こします。
精神的なストレス
ストレスからも首こりになります。ストレスがかかると人間はお腹を緊張させます。だから内臓の働きも悪くなります。様々な病気がストレスが原因で起こることは医学的にも明らかになっています。
お腹の筋肉が緊張すると姿勢も悪くなり、結果として首に負担がかかります。また、ストレスはお腹だけでなく首や顎関節周辺も固くします。無意識に奥歯を噛みしめていたり喉を緊張させていたりします。
顎やのどが緊張すれば繋がっている首の筋肉群も一緒に緊張します。それが首こりの原因となります。
不眠
ぐっすり眠れないと何となく頭が重かったり、首こりになったりします。首こりが先か、不眠が先か、とどちらとも言えないのですが、首こりがあると不眠を引き起こし、不眠だと首も凝る、という悪循環になります。
首をゴキゴキ鳴らすのは危険
なぜ首をゴキゴキ鳴らしたくなるのか?
首をゴキゴキ鳴らしたくなる←その状態がすでに問題なのです。
頭痛持ちの人は首が非常にこっています。
首筋が苦しいので楽になろうとして、自分でゴキゴキっと鳴らしてしまいます。
首を自分で鳴らすと、一瞬首のこりが楽になったような気がします。
一瞬ですがストレッチ効果がありますから、少し楽になるような気がします。
ところがしばらくするとまた苦しくなってきます。
首コリの原因がなくならないかぎり、首をゴキッと鳴らしてもまたすぐに苦しくなって鳴らしたくなるのです。
首をゆっくり回したり、ストレッチをする際に自然にポキっと鳴るのは問題ありませんが、急激に首をひねってボキっと鳴らすのは危険です。
首の筋肉や靭帯を痛める
急激に首をひねると、間違った方向にひねった場合、筋肉や靭帯を痛める可能性があります。
自分で勢いよく首をぼきっと鳴らして頸椎捻挫を起こした人もいます。
無理に首をひねったり勢いよく鳴らすことはやめたほうがいいですよ。
首の骨の歪みがひどくなる
自分で首を鳴らすと、骨は動きやすい方に動きます。
つまり、矯正すべき方向と反対の方向に動いてしまいます。
首を鳴らすのがクセになると、骨も悪い方向へずれるのがクセになってしまいます。
ボキボキ鳴らすのではなく、首の筋肉が気持ちがいいようにゆっくりストレッチをするとよいですよ。
首の靭帯がゆるくなる
靭帯には関節を保護する役目があります。
関節が動き過ぎないように守っているのです。
ところがしょっちゅう首の関節を鳴らしていると、靭帯がゆるんできます。
靭帯がゆるくなると、関節の可動域が大きくなってしまいます。
そうすると体の防御反応で頚部の筋肉が硬くなって関節を守ろうとします。
それが余計に首のコリになるのです。
自分でボキボキやればやるほど、首の骨は悪いほうにずれやすく、そして筋肉もこりやすくなるのです。
首こりの整体法
当院の首こりの施術について紹介します。
首の筋肉をマッサージすることはしません。
首こりは結果であって原因ではありません。
大きな原因は姿勢のバランスと体の緊張です。
体全体の事情を考慮して全身の調和をとることを心がけています。
全身のバランスが調和した結果として頸部のストレスが解放され、自然と首こりが改善するような整体を行っています。
首こりでお悩みの方へ
首こりはとても辛いものです。首だけでなくめまいや頭痛を引き起こし、自律神経のバランスも乱れます。
仙台やすらぎの杜整体院では、首こりを根本から改善するお手伝いをしています。単に患部を揉みほぐしたりマッサージをする整体とは違います。手技が届かないような深層の筋肉が内側から緊張が自然と緩んでいくような整体をしています。
「整えるのではなく、自然と整う。」
「治すのではなく自然と治る。」
そんなお手伝いを心がけています。あなたの首こりが根本から改善することを祈っています。当院のちょっと変わった整体に興味をお持ちの方はぜひご予約されてみてください。
下半身の整体
首こりの症状であっても、まずは土台である下半身のバランスを整えます。整体師の先生でも知らない人も多いかもしれませんが、足指や足首の歪みや緊張も全身に影響します。足首や足指の調整で首の動きが改善するケースもあります。
骨盤の整体
骨盤の歪みがあると特に座っている時に、うまく脊柱に頭を乗せることが出来ません。骨盤のあらゆる動きが自由になることで、無意識レベルでのバランス調整機能が高まります。
骨盤の整体をした後で再度ベッドに座ってもらうとほとんどの人が自然と姿勢が綺麗になります。それは無理して良い姿勢を維持しようとしなくても、自然と良い姿勢になるのです。
骨盤が歪んだままで良い姿勢、綺麗な姿勢を維持しようと思っても無理なのです。かえっていろんな筋肉を緊張させて疲れてしまうことになります。
楽に綺麗な姿勢を維持できるようになると当然ながら首の筋肉の負担は激減します。その結果として首こりも改善していくのです。
肩甲帯、上肢の整体
下半身、骨盤が整うと脊柱全体の動きも改善し、首のストレスも軽減してきますが、肩甲骨周辺や上肢(腕)の歪みも改善するともっと楽になります。
腕~肩甲骨~鎖骨の繋がりは姿勢に大きく影響を与えます。デスクワークなどで腕を常時酷使しているとその繋がりにあるパターンの歪みが生じてきます。胸が閉じて腕も捻じれてきます。
そのような肩甲骨や腕の不調和を解放することで、通常のマッサージや整体では得られない解放感が得られます。
頸部と頭部の調整
最後に首や頭の調整をします。しかし、ここでも首の筋肉を直接揉み解すようなことはしません。頸椎にかかっているストレスを解放し、頭部の筋膜の緊張を解放します。
整体と言っても、繊細な刺激による調整ですので終始穏やかで気持ちよくウトウトと眠くなる人も多いです。
首こりの予防法とセルフケア
首こりの予防法やセルフケアについても、その方の症状や性格や生活習慣に合わせて個別にアドバイスを行っています。保険が効かない整体施術を毎日受けるわけにいきませんから、セルフケア指導にも力を入れています。
当院のセルフケア指導は当院オリジナルのセルフケア法ですので、テレビや雑誌などで紹介されているものとは異なる独自のものです。
型を覚える体操ではなく、一日何回何セットやってください、というよくあるセルフケア体操でもありません。
身につけると一生の財産になる方法です。
一般的な首こり治療の注意点
首こりの治療法として、一般的な整体院や治療院などでは首の筋肉をマッサージなどでもみほぐす治療が行われています。もしくは電気治療器で首の筋肉の緊張を緩めていくなどの治療が行われています。凝っているのは悪いことだから緩めてしまえ、という考え方です。
しかし、なぜ首の筋肉が凝るのかと考えると、重い頭を支えるために筋肉をコリ固めてがんばっているのです。そこで首こりを揉みほぐしてしまうと頭をうまく支えられなくなってしまいます。
その結果として逆に具合が悪くなってしまうというケースもあります。気分が悪くなったり頭痛やめまいがしてくることもあります。
だから、首こりが辛いからといってやみくもに揉みほぐすのは危険が伴うと考えています。もちろん全員が具合悪くなるわけではありませんが、デリケートな方は注意した方が良いでしょう。